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本の紹介設計室の多田です。
もうすぐ十五夜ですね。十五夜は毎月ありますが、一般的に十五夜と聞くと中秋の名月を思い浮かべますよね。今年の十五夜は9月17日みたいです。
さて、今回ご紹介する本は中川武 文『さがしてみよう日本のかたち 八 |茶室|』です。
あらすじ…茶がさまざまにモノとそこに集う人々の関係を演出するとき、その空間が茶室となる。そこが「寄り合い」の場なのである。茶室とはその寄り合いでの人々の振る舞いを演出する場であり、空間的な装置であった。茶室について考えることは、日本文化のなかで「寄り合い」がもつ創造性について思いをめぐらすことに帰着する。
本書は、茶室やその周囲を構成する建築物についての各部の名称や特徴などを写真付きで紹介した本です。
高校の部活動で茶道部がありますが、茶道をする上で茶室はなくてはならないものですね。
その作法は詳しくは知りませんが、服装から座り方からお茶の飲み方からあらゆる動作や振る舞いについて決まっており、堅苦しいイメージがあります。
茶室といえば千利休ですが、その利休はかなりの大柄な男性だったみたいです。利休が使っていた2畳の茶室で二人きりで座ったら、その圧は結構すごかったでしょうね。
茶室も日本独自の建築として、残していきたいですね。
設計室の多田です。
9月に入り、図書館に沢山居た学生たちも随分少なくなりました。夏休みが終わってしまったからなのですね。
さて、今回ご紹介する本は中村良夫 文『さがしてみよう日本のかたち 七 |庭園|』です。
あらすじ…雨風から身を守る家の構えは、実生活上の主役に相違ないが、桂離宮や修学院離宮のような風流数奇を旨とする貴顕の屋敷をまわって見ると、庭こそ能のシテではないか、建築は、その美しい舞を眺める効果としての客席か、あるいは案内役としてのワキではないのか。
本書は、「庭園」をテーマに写真を交えながら、その魅力や各部名称などを書いている本です。
庭園について、あまり深く考えたことがなかったのですが、写真で見る庭園はとにかく美しいと思いました。
2年前祖父が亡くなった時に京都の知恩院に行きましたが、そこの庭園も落ち着いた感じの趣のある良い庭園だと思いました。
庭園は特にそれを管理する人がいないとその状態を保つのは難しいと思います。やはり、人あっての建築なのだなと思いました。
設計室の多田です。
8月ももうすぐ終わりますね。まだまだ暑い日は続きますが、日が陰るのは心なしか早くなってきたような気がします。
さて、今回ご紹介する本は中川武 文『さがしてみよう日本のかたち 六 |洋館|』です。
あらすじ…1970年代後半より機能性一辺倒の近代建築の見直し気運が高まり、細部や形態などの造形力が豊かでおもしろい西洋館が再評価されるようになった。今、西洋館は再び白く輝いている。しかし、いつまたひっくり返るかは分からないのである。世の有為転変を生き抜いてきた西洋館の魅力を、この際、じっくりと味わい尽くしておくべきかもしれない。
本書は、明治初期から大正時代にかけて造られた西洋館にフォーカスを当てて写真と文章で各部の名称などを事細かく説明している本です。
洋館と聴くと、戦前の建物だというイメージが思い浮かぶ。戦前に建てられた建築物で現存する洋館もずいぶん少なくなってきていると思いますが、日本ではないどこか西洋の国の建物だと勘違いしてしまいます。
あまり馴染みのない洋館ですが、まさかこの「さがしてみよう日本のかたち」シリーズに入ってくるとは思いませんでした。
近代化の波が押し寄せた日本における建築分野での一つの歴史ではあるなと感じました。
夏の甲子園もいよいよ大詰めですね。時代は移り変わっても、選手たちが野球にかける熱い情熱は変わりませんね。
さて、今回ご紹介する本は立松和平 文『さがしてみよう日本のかたち 五 |民家|』です。
あらすじ…民家にはその土地に根ざした歴史がある。史跡として残っている民家には、その土地の繁栄を示した建築物が多い。米は人が生きるために最も大切な宝だ。米を守るために、山居倉庫の屋根は二重になり、直射日光が当たらないよう周囲にはケヤキ並木が植えられている。そんな工夫が残っていることが、実生活の場所である建築物のおもしろいところである。
本書は、日本の代表的な昔ながらの民家について取り上げている一冊です。
これまでに、寺、城、神社、塔と読んできたが、今回は一番身近な民家を取り上げています。父方の祖父母の家は、まさに旧民家というにふさわしいと思いました。
民家も昔はその地方独特の特徴があったが、ハウスメーカーの登場により、画一化されてきました。
だからダメだと言う気はありませんが、古き良き日本風景は失われつつあるよなと思いました。
設計室の多田です。
まだまだ暑いですね。お盆休みも明け、しっかり仕事モードに切り替えていきたいと思っている、今日この頃です。
さて、今回ご紹介する本は桑子敏雄 文『さがしてみよう日本のかたち 四 |塔|』です。
あらすじ…塔は、その姿を遠くから望むとき、仏陀とその思想を偲ぶための拠り所であった。塔を望むとき、そこが仏教の寺院であることをわたしたちは知っている。
本書は、「塔」について主眼を当てて、写真とともに詳しく書いている一冊です。
私がイメージする「塔」はバベルの塔のようなゲームや漫画の世界で出てくるような塔が真っ先に浮かぶのですが、ここで出てくる塔は日本の寺院の一つとして建てられている塔です。
五重塔は有名で、過去に読んだ本でも何度も取り上げられていますが、やはり日本の塔と言えば五重塔ですよね。
日本の塔は寺院と密接な関わりがあることが多いですが、世界の塔を見てみると塔の歴史は監視塔や宗教塔から始まったといわれているようです。
人々は昔から、高い建造物に畏敬の念を持っていたみたいですね。
昔の日本では「塔」とは仏塔を意味していたようですが、現在の「塔」は東京スカイツリーや東京タワーに代表されるように、電波塔や観光塔としての役割を持つモノが多いみたいです。
設計室の多田です。
パリオリンピック、盛り上がってますね。11日でオリンピックは終わってしまいますが、パラリンピックもありますし、夏の甲子園などもやってますから、まだまだ夏を楽しめそうですね!
さて、今回ご紹介する本は桑子敏雄著『さがしてみよう日本のかたち 三 |神社|』です。
あらすじ…神仏分離によって破壊された多くの習合の風景、そして、明治の末、日露戦争後には、再び始まった国威高揚の政策のもとで無数の社が合祀され、さらに、戦争とその後の変貌のなかでわずかに残されたのが、現在の日本の神社の風景である。残された風景から千数百年にわたる日本人の信仰の造形の意味をさぐるのは、きわめて難しい。ただ、わたしたちにできることは、わずかに残されたものから、失われたものを想像してみることである。
本書は、神社の各パーツの名称について写真を示しながら、詳しく説明している本である。
神社はお寺と同じくらい身近な古来の木造建築物ですが、その成り立ちは知らない部分も多いです。
愛媛県だと、大山祇神社や椿神社をすぐに思いつき、年始には初詣に行きますが、いつ頃、どのような理由で建てられたのか、は知らない人も多いのではないかと思います。
何かと忙しい現代ですが、こうした神社の成り立ちを調べてみるのも面白いかもしれません。
「さがしてみよう日本のかたち」シリーズはまだまだあるので、これからも読んでいこうと思います。
設計室の多田です。
8月になりました。高校野球愛媛県大会の優勝校も決まり、いよいよ夏の甲子園も近づいてきましたね。
さて、今回ご紹介する本は中村良夫 文『さがしてみよう日本のかたち 二|城|』です。
あらすじ…天守閣は殿様の晴れの舞台。白漆喰で塗り籠められた城の建物のあちこちには、武士達の戦略のための野太い美学が満ちあふれている。兵どもの夢の跡を「かたち」として眺めながら、姫路城をはじめ各地の名城を訪ね、城の旅の本当の楽しさを探る。
本書は、姫路城を中心に城の各パーツの説明を写真などを交えて解説している本です。
日本で初めて建てられた城は、織田信長が1579年に建てた安土城であるみたいです。わずか400年後に城が観光名所になるとは、当時の人々は夢にも思わなかったでしょうね。
身近なお城である伊予松山城も紹介されていて、ちょっと親近感が湧きました。
お城も日本を代表する建築物ですから、これからも大切にしていきたいですね。
設計室の多田です。
紙の本は好きですが、自分で買う時は電子書籍を買うようになりました。場所を取らないし、しおりもいらないので、中々良いなと思っています。
さて、今回ご紹介する本は立松和平著『さがしてみよう日本のかたち 一 |寺|』です。
あらすじ…法隆寺をはじめ、寺の屋根、軒まわり、柱、窓、扉、縁、庭、門、塀などには、複雑だが重厚な、飛鳥時代以降の面白い「かたち」がいっぱい。いずれも仏陀を偲ぶ先人達の知恵とセンスの結晶。
本書は、ページいっぱいの写真とともに、お寺の各パーツの説明を詳細にしている一冊です。
お寺というのは、先人達が残した日本古来の木造建築ですが、各パーツに名称がついていて、寺好きじゃないと中々覚えられないよなと思いました。
現代はとにかく効率性と機能性を重視しますが、お寺の荘厳な装飾は見る者を圧倒する力がありますよね!
何かと忙しい現代ですが、心にゆとりを持って生きたいなと思いました。
設計室の多田です。
暑い日が続きますね。ついついだらけたくなりますが、そこを踏ん張らないといけませんね。
さて、今回ご紹介する本は伊藤隆之著・写真『もう二度と見ることができない幻の名作レトロ建築』です。
あらすじ…取り壊されてしまったという事実は変えようがない。もはや実物を見ることが叶わないのであれば、せめて写真のなかで失われた名建築の素晴らしさを堪能していただきたい。
本書は、現在は取り壊されてしまい見ることが出来ない様々なジャンルの名建築を43選び出し、一冊にまとめられた本です。
写真や映像というのは、その時の光景をありのままに保存する素晴らしい手段だと感じました。
本当に現在ではないのかもったいないと思うほど素晴らしい建造物ばかりでした。
「形あるもの皆いずれなくなる」この真理は揺るがないものではありますが、このようにそれを保存しようとする人たちのおかげで、私は在りし日の光景を見ることが出来ました。
時代は移り変わり、建築物も姿かたちを変えていきますが、その時代にマッチしたものを造っていきたいと思いました。
設計室の多田です。
いよいよ明日から高校野球愛媛県大会が始まります。今年はどこの高校が甲子園への切符を手にするのか楽しみです。
さて、今回ご紹介する本は伊藤隆之著 米山勇監修『世界がうらやむニッポンのモダニズム建築』です。
あらすじ…独創的なデザインに世界も注目! モダニズム建築はこう楽しむ!
本書は、主に戦後から1970年代の高度経済成長期に建てられた日本のモダニズム建築を紹介する本です。
モダニズム建築は機能主義の原理に基づいて建てられた建築様式であり、その本質は「空間」の構成にあると著者は述べています。
モダニズム建築といえば、その独創的なデザインに目がいきます。この世界の人間ならだれもが知っているであろう、ル・コルビュジエは「建築は機械のようにそれを使いこなす人間のためのものであり、その建築に与えられた目的や機能を考えて設計されるべきだ」ということを、「住宅は住むための機械である」と表現しました。
モダニズム建築を楽しむには、ただ建物を眺めるのではなく、そこに「人が移動する様子」まで見てこそ、初めて空間の構成が分かるそうです。
確かに、建築物はただ見て楽しむものではなく、実際に我々人間が住み使うことがその本来の目的です。
モダニズム建築は建築物としての本来の役割もしっかりと持っており、後世に残していくべき建築ではないかと私も思いました。
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