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2022年11月設計室の多田です。
11月もまだ始まったばかりですが、ハロウィンを過ぎるとクリスマスやお正月が待ち遠しくなってきます。何故なんでしょうかね?
さて、今回ご紹介する本は志村史夫著『「ハイテク」な歴史建築』です。
あらすじ…日本が誇る歴史的名建築を著者自身が取材。理系学者ならではの知見と視点で、その構造の巧みさ、自然に対する強さ、そして美しさの秘密に迫る一冊。
本書は、歴史的に有名な名建築には、現代にも勝るとも劣らない「ハイテク」技術が用いられていたことを示す一冊です。
「縄文時代」と聞くと、皆さんはどのような暮らしを思い浮かべますか? その次の時代の弥生時代と比べると、「未開」のイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そんな縄文時代ですが、なんとその頃から人力と縄だけで、十数メートルはある木材を建て、巨大な堀立柱構造物を造っていたというのです。
当時のこれらの大型柱に、内側に二度傾けることによって互いに倒れにくくした「内転び」の技法が使われていたそうです。
日本の縄文時代の技術は、世界史における屈指の古代文明が有した技術に匹敵するものであったようです。
現代の私たちが人力と縄だけで真似をしろと言われても、とても真似できないですよね。
現代は昔のように良質な木材もありませんし、驚異的な力を持つ人たちも居ません。しかし、知恵や工夫によって、古代の人々に負けない技術力を持っています。
建築業界も変革が著しいですが、振り落とされないように頑張りたいと思います!
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